女性にまつわる、おすすめの本2冊を紹介
あっという間に10月も終わり、
年末近付いてくると、時間の進み方が倍速に感じませんか??
さて、最近わたしが読んだ本の中で
”女性”がテーマの本を紹介したいと思います。
①選ばれる女におなりなさい/デヴィ夫人
表紙の若かりし頃のデヴィ夫人が美しすぎて
ほとんどそれに魅せられて買いました。
今もとてもエレガントで素敵ですが、
若かりし頃、本当に綺麗だったんですね~。
なので、
「どうせこんな美貌と運を持ち合わせてたから、あらゆる社交界の人から選ばれる人なんでしょ。デヴィ夫人だから選ばれたんでしょ。」
なんて。他人事な感じで読み進めていきました。
しかし、なんということでしょう。
その予想はさくっと裏切られました。
これは「選ばれる女になりなさい」ではなく
「選ばれる(ことを選ぶ)女になりなさい」と言っている本なのだと。
ネタバレになるので詳しくは書きませんが、
この本、前半はデヴィ夫人の生い立ちから現在まで。後半は婚活本というか、世の女性よ!こう生きよ!みたいな話が
あのデヴィ節で書かれています。
前半を読んでから後半を読むと、まー説得性ありまくり。
「あなた〜、人生受け身で過ごして、いつか運が巡ってきてチャンスに選ばれたらいいな~なんてそんなあまっちょろいこと言ってたら一生何も進まないですよ!!!もっと自ら楽しみなさい~」とデヴィ夫人が力説してます。
年齢とか、バックグラウンドなんて関係ないのよ。
私がやりたいと思ったことを今やるの。
そしてやりたい!と思ったときにすぐにできるようにいつでも備えておくのよ。
社交界で第一線で活躍しているにも関わらず、
バラエティでも全力で楽しんでいる”デヴィ夫人”の言葉だからこそ
説得力があったし、もっと女性であることを前のめりに楽しみたい!
デヴィ夫人の年齢くらいになった時に同じことを言っていたい。
そんなことを思いました。
”意外と”と言っては大変失礼だけれども良い本に出会えた感のある本でした。
②「82年生まれ、キム・ジヨン」
2016年に韓国で発売され社会現象にまでなった本です。
アイドル達が読んだとSNSで発信するだけで炎上するほど。
そんな話題の本なのか、と興味をもったので読んでみました。
印象としては、女性であることをとても悲観的な視点から描いた本。
そんなに暗いことばっかり書かなくても・・!と思うんですが
悲しいかなこの本の中には、
女性であれば誰もが遭遇したことのある場面が結構出てくるんですよね~。
「あ~あるある。」みたいな。
男と女。本当に難しいテーマ。
高校の時先生が
「男女平等は、男が子供を産むようにならない限りは絶対に無理だ!」と豪語していたけれど。
私もこの考えには同感。
どう考えたって、男と女が存在する限り
同じように考え生きることは無理だと思うんです。
私も働いていると、理不尽な思いをすることもあるし、
女性という枠で見られているなあと思うことも多々あります。
でも、結構女性だから得していることもあると思うし
女性という武器を使ってうまくやりこなしていることもあると思う。
女性だからこその生き方とか楽しさもあるんじゃない?
だから、ここまで悲観的にはなりたくないな~。
ただ確かに、
この本に描かれている時代の女性たちが目をつぶってやり過ごしていたこと
それが、あえて○○ハラスメント、とか、ダイバーシティとかフェミニズムとかme too運動とか
そういう言葉が与えられて注目されるようになったことは
進歩なんだと思うけど、ここから社会は、何を目指していくんだろう?とも思う。
がらっと男女の関係、立ち位置が変わっていくんだろうか。
その先に全員が納得するような世の中が訪れるんだろうか。
物事がうまくいく時って、少なからず犠牲や妥協は発生していませんか。
男女が平等になるとき、それは性別がなくて、ただの「人間」になる時だけなんじゃないのか。
今の私にはとてもそれは想像できないから
男女それぞれの持つ問題点に
うまく折り合いをつけられるポイントが見つけられたら
それが1番理想なんでしょうね~。
もちろん、やりたいこともできない、チャンスも与えられない
「女性だから」という判断軸だけで誰かの言動につながる
それは少し悲しくて、もったいない。
永遠のテーマなんだろね。きっと。
世界中の女性達が叫んでいるテーマ。
難しいテーマだけど、女性として、興味が無いわけじゃない。
う~ん!!!!
と、まあ答えは出ないけど色々ぐるぐると考えさせられる本だったので
私と同じ世代の女性にはどこかしら響く部分があって面白いのではないでしょうか。
興味のある方はぜひ。
F.